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男子テニス界に彗星（すいせい）のごとく現れた「サムライ」プレーヤー、錦織（にしこり）圭選手（１８）。デビュー４カ月余で日本人選手では史上２人目のＡＴＰ大会制覇という快挙を達成した。「目立たない子だった」と語る郷里・松江の父に、孝行息子の子育て法を聞いてみた。
「なかなか、読めないでしょう。近畿地方に渡来した錦を織る職人集団が由来で、『にしきおり』のふるい読みですよ」。珍しい読みの名字について気さくに語るこの人がサムライの父、清志さん（５１）だ。
サクセスストーリーの序章は、清志さんが出張中のハワイで、テニスのラケットを手にしたことだった。
「大型ショッピングセンターでお土産を選んでいた時、目についたのが子供用のテニスラケット。『そういえば、大学時代にテニスをやっていたな。これなら昔取ったきねづかで圭に教えられるかな』と思って」
特別なことはしなかったが、可能性を模索するためにピアノや英語、水泳などあらゆることにトライさせた。サムライが特に夢中になったのはサッカーだったが、花形のＦＷには無関心で元日本代表ＭＦ中田英寿氏（３０）のようなクレバーなプレーを好んだという。
「物静かな子だがコートに入ると別人。人を射殺するような鋭い目になる。海外での対戦選手に言われたそうです。『カイ（米国でのあだ名）はサムライだ』」
小学６年でスポーツキャスターの松岡修造氏（４０）が主催するテニス活性化プロジェクト「修造チャレンジ」に参加。松岡氏をして「天才」といわしめ、１３歳で単身渡米する。子供は関西の私大４年生で就職を控える長女の玲奈さん（２２）もいたが、母の恵理さん（４７）は「確かに心配でした。でも、親には邪魔できませんよ」と語る。
清志さんは昨年、２５年勤めた仕事を辞めた。プロとして忙殺されるだろう息子をサポートするためだ。寂しい息子のためではない。スリに遭い、荷物も紛失するなどトラブル続きだったが、サムライは親の前で泣き言を吐いたことは１度もないという。
「テニスは心技体すべてが揃わなければ、勝てない。今回は無欲にチャレンジ精神だけで向かったから勝てたんでしょう」。息子の偉業を控えめに語った父。ただ、最後は誇らしげだった。
「強豪ひしめく欧州や米国では、実力だけでなく、プレーに独創性が求められる。彼にはそれがあった。海外で力を出せる人間と出せない人間がいるが、圭は間違いなく出せる人間」
松岡修造氏の話 「嬉しくないと言ったら、ウソになる。だけどこれはあくまでもスタートに過ぎない。彼はもっと上を目指せる逸材で、試合に勝つしたたかさがある。昔からポイントの取り方がクレバーで、器用さと意外性を併せ持っていた。凄く負けず嫌いで、印象的だったのは僕と試合をして泣いたこと。勝つ可能性を感じている訳で、メンタルの強さには舌を巻いた。これから大きなケガやスランプに陥らない限り、彼は世界のトップ１０に必ず入ってくる」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080219-00000013-ykf-spo
（ヤフートピックス引用）
★錦織 圭（にしこり けい, 1989年12月29日 - ）は、島根県松江市出身の男子プロテニス選手。
2008年2月17日、18歳2ヶ月でATPツアー初優勝を達成し、日本人男子選手として史上2人目の偉業を達成した。身長178cm、体重70kg、右利き。IMGボロテリー・アカデミー所属。
5歳からテニスを始め、2001年に「全国小学生テニス選手権」で優勝。2003年に渡米し、NBTA（ニック・ボロテリー・テニスアカデミー）に日本テニス協会盛田正明会長が運営する奨学金で留学する。以降アメリカ合衆国フロリダを活動拠点としている。2003年の「オレンジボウル選手権」（ジュニアテニスの世界選手権）14歳以下の部で準優勝した。
（Wikipedia参照）
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