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毒ギョーザパニックが続いている。消費者の不安、不信感は強まる一方だ。中国製が心配ならそれ以外の国に頼るしかないが、安全という保証はない。危ない商品をどう見分けたらいいか。
とりあえず安心できるのは「国産」だろう。だが、鳥インフルエンザや狂牛病(BSE)などを持ち出すまでもなく、“偽装”で大揺れした昨年を思い起こせばリスクを否定できまい。
●最も厳格な国際ルール
そこで、よりどころになりそうなのが国や業界団体などが安全性を認めた「認証マーク」だ。最も信頼してよさそうなのが「HACCP(ハサップ)」。これは国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同機関である食品規格(Codex)委員会が発表し、国際的に認められたもの。最も厳格なルールを定めているとされる。日本は1996年から採用している。
ハサップの特徴は原料の入荷から製造・出荷まですべての工程で起こりうる危害を予測した上で防止する手だてを講じ、不良製品の出荷を未然に食い止めるところにある。病原菌から食品添加物、殺虫剤・除草剤まで網羅。一定以上の毒性が残らないよう基準を定めている。牛乳やハム、ベーコン、ソーセージなどで目にする。
ハサップと同等レベルなのが「有機JASマーク」。その名の通り、原則的に農薬を使っていない農産物や農産加工食品であることを示している。とくに加工食品は有機以外の原材料の割合が5%以下であることが必要。
「薬剤を使用する場合は使う人に害が少なく、短期間で成分が分解することを求めています」(農水省表示規格課)
●PB商品はOK
イオンは国内外の製造委託先の選定から工場管理まで厳しい基準を義務付けて「当社ブランドの“トップバリュー”としています」(イオン広報担当)。イオンが筆頭株主になったダイエーはどうか。
「たとえば、牛肉については鹿児島の牧場と委託しエサから育ち方、販売まで自社で行っています。PB商品でおかしなことをしたら大変な事態になることは雪印事件で分かっています」(ダイエー広報担当)
ただ、認定マークは万能ではない。日本冷凍食品協会は「ハサップを考慮した協会基準」(同協会担当者)としていたものの、今回の騒動に巻き込まれた加ト吉の2商品には認定証が付いていた。30年以上大きなトラブルはないと自負していたが、農薬までチェックしていなかったことになる。
●より安全なのはEU諸国
実際スーパーの店頭で一つ一つ加工食品の表示を調べると、これら認証マークが少ないことに気づく。その場合どうしたらよいか。
「買ってはいけない」の著者で食の問題に詳しい環境評論家の船瀬俊介氏がこうアドバイスする。
「誤解を恐れずに言えば、手がかりが少ない状況では原料原産地国で判断することです。安全基準が厳しいエリアから買う。日本を除けば、まずEU諸国、次いで豪州、カナダ、米国、アジア。もちろんこの表示がはっきりしないものは買わないほうがいい」
ハサップでさえ「最終商品の安全性を保証するものではない」(前出の表示規格課)。食品選びはリスクが伴うことを覚悟する時代になった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080208-00000005-gen-ent
(ヤフートピックス引用)
★HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point-日本語読みは決まっていないがハサップまたはハセップと呼ばれることが多い)は 食品を製造する際に工程上の危害を起こす要因 (ハザード;Hazard) を分析しそれを最も効率よく管理できる部分(CCP; 必須管理点)を連続的に管理して安全を確保する管理手法である。
日本では食品衛生法において厚生労働省が「危害分析重要管理点」と訳されたが、海外の事情に詳しい専門家は「危害要因分析(に基づく)必須管理点」と訳している(近年日本では、たとえばISO22000:2005などにおいて“危害分析”から“ハザード分析”と云う呼び方に変更されつつあり、「ハザード」とは危害要因であるとする解釈が増えてきている)。
食品の中で危害(生物的、化学的あるいは物理的)要因を科学的に分析し、それが除去(あるいは安全な範囲まで低減)できる工程を常時管理し記録する方法である。例えば、ハンバーグを焼くときに、挽肉中の感染症や食中毒原因細菌などがハンバーグの中心の温度が何度になれば安全なレベルに殺菌できるかを分析して、これを集中管理する。これによりかつて行われていた抜き取り検査のみの管理では為し得なかった全品の安全性が高いレベルで効率よく確保される。 日本ではHACCP は「品質と安全のため」と言われているがこれは誤りである。かつてアメリカ合衆国でも同じような過ちがあり、品質もHACCP で管理しようとする試みがあったが、結果として大企業でも管理が難しいものになってしまった。このことからHACCP では安全に特化したものである事がわかる。
(Wikipedia参照)
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